イナリ湖(イナリこ、Finnish: Inarijärvi/Inarinjärvi、Northern: Anárjávri、イナリ・サーミ語:、スコルト・サーミ語:、Swedish: Enare träsk、Norwegian: Enaresjøen)は、フィンランドラッピ県に所在する湖。ラップランド最大の湖であり、フィンランド3番目、ヨーロッパでは6番目の大きさの湖である。ラップランドの北部地域、北極圏内にある。湖面は海抜117~119mの高さにあり、ロシア側にあるカイタコスキ発電所によって制御されている。例年11月から6月の初めまで凍結する。 湖には3,000以上の島があり、有名な島には、古代サーミ人の間で墓地の島とされたハウトゥーマーサーリ島や古代住民が生贄を捧げた神聖な島、ウコンキヴィ島がある。マス、レイクサーモン(タイセイヨウサケの陸封型)、レイクトラウト、ホッキョクイワナ、シロマス、ホンカワヒメマス、ヨーロピアンパーチ、キタカワカマスがイナリ湖に生息している。 面積は約1,040km2であり、湖東側から北東に向かってパーツヨキ川が流れ出ており、からバレンツ海に注いでいる。 …