西クルナ油田
西クルナ油田(にしクルナゆでん、アラビア語: غرب قرنة、英語: West Qurna Field)は、イラクにある油田。同国最大規模の油田の1つで、ルマイラ油田の北側、バスラ市の西側に位置している。採掘可能な埋蔵量は210億バレルと見積もられており、サウジアラビアのガワール油田に次いで世界第2位である。 この油田の開発第I期では、2009年11月、エクソン・モービルとシェルがその契約を500億ドルで獲得した。この契約によって、両社はそれまで日量27万バレルであった生産量を225万バレルに増加させ、その後7年間にわたってイラク政府から1バレルあたり1ドル90セントが支払われることになった。また、この油田の開発に伴って、開発の遅れていたイラク南部において100,000名の雇用が創出された。 第II期では、2009年12月、ロシアのルクオイルとノルウェーのスタトイルハイドロ(現:エクイノール)が20年契約で128億8000万バレルの開発権を認められた。この契約により、両社はその後13年間にわたって日量180万バレルを生産し、1バレルあたり1ドル15セントを受け取ることになった。