モエリス湖()は、かつてアフリカ大陸の北部にあったと考えられている古代の淡水湖である。紀元前2300年頃にナイル川とモエリス湖を結ぶ運河が作られた。モエリスというのは「大きな運河」という意味である。 モエリス湖は現在でいうファイユームオアシス ()の北西側、カイロの南西80km付近にあったと考えられている古代の淡水湖であり、面積は1,270 kmから1,700 kmだったとされている。淡水魚のテラピア漁が行われたと見られている。またという絶滅した哺乳類(古代のゾウ)の化石もこの地域で発見された。この「メリテリウム」とは「モエリス湖の獣」という意味である。 モエリス湖は古代の淡水湖であり現存しない。しかし全てが消滅したわけではなく202 kmが塩水湖のカールーン湖(Birket Qarun)として現存している。カールーン湖の湖面は海面下43mに位置する。