ムルデカ・スタジアムは、マレーシアの首都、クアラルンプールにあるスタジアム。 マラヤ連邦独立の10日前となる1957年8月21日に完成した。 初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンはこの場所で独立を宣言。 マレー語で独立を意味する「ムルデカ」を叫び、2万人の観衆がこれに呼応した。 数々のスポーツ・イベントの舞台にもなった。 1964年には、東京オリンピックの聖火リレーが行われた。 オリンピアで採火され、イスタンブール、バンコクなどアジア各都市を通った聖火は、9月2日クアラルンプールに到着。 短距離のアジア王者だったマニカヴァサガラン・ジェガセサン選手がトラックを一周し、最終走者のムスタファ陸軍中尉に手渡した。雨にも関わらず、大観衆による熱烈な歓迎を受けた。聖火はそのまま隣接するネガラ・スタジアムで点火。翌日、次の経由地マニラに飛び立った。 スタジアムの収容人数は現在40,000人。主にサッカーの試合に用いられる。現在はブキット・ジャリル国立競技場で行われることが多いものの、過去にはサッカーマレーシア代表のホームスタジアムとなっていた。 その他、東南アジア競技大会やサッカーの国際トーナメ…