タ・ソム
タ・ソム(Ta Som、Khmer: ប្រាសាទតាសោម)は、カンボジアのアンコール遺跡にある小寺院で、12世紀末、ジャヤーヴァルマン7世(在位1181-1220年)により構築されたものである。寺院はアンコール・トムの北東、ニャック・ポアンのすぐ東に位置する。王ジャヤーヴァルマン7世は、1150年から1160年にかけてクメール王朝の王であった父ダーラニンドラヴァルマン2世 (Paramanishkalapada) に、この仏教寺院を捧げた。寺院は一層上にあり、ラテライトの周壁に囲まれた1基の祠堂により構成される。近隣のプリヤ・カーンやタ・プロームと同様、寺院は大部分が修復されないままになっており、多くの樹木やその他の植物が遺跡の中で成長している。 1998年、ワールド・モニュメント財団 (WMF) は修復プログラムにこの寺院を追加し、訪問者に対して寺院をより安全にするため構造物の安定化に向けた作業を開始した。